フォルダの上書きコピーは、Mac と Windows でどのように違うか
Macintosh と Windows の違いの中で、一番注意しなければならないのがこの「フォルダの上書きコピー」です。
どんな違い?
Windows で
Windows のエクスプローラでフォルダを移動する場合の操作です。フォルダ「X」の中にはフォルダ「A」とフォルダ「B」があります。さらにフォルダ「A」には書類「D.txt」が入っています。そこに「A」という同名のフォルダをドラッグアンドドロップで持ってきます。持って来るフォルダ「A」の中には書類「C.txt」が入っています。
結果、フォルダ「X」の中にはフォルダ「A」とフォルダ「B」が、フォルダ「A」の中には書類「D.txt」と同じく「C.txt」が入っている状態になります。
フォルダ「A」の中に同じ名前のファイルがあると上書きされます。フォルダ「A」の中にサブフォルダがあっても同様に、同じ名前のファイルだけが上書きされます。
Mac では
Mac の Finder で同様の操作を行うとどうなるでしょうか。
フォルダ「A」が上書きされる事になるため、フォルダ「X」の中にあるフォルダ「A」には書類「C.txt」だけが残る結果になります。
すなわち
無くなったファイルはゴミ箱に移動する訳でもないため、回復不能です([Cmd] + Z でも「A/C.txt」が元の場所に戻るだけで、「A/D.txt」は戻りません)。些細な違いですが結果は致命的です。ゆめゆめお忘れなきよう...。
その他
これは Zip ファイルを解凍する場合等も同様です。解凍作業中のフォルダの中に解凍後に出来るフォルダと同名のフォルダがあっても、その中身に自動的に追加してくれません。ただ、上書きしてなくなることもなく、この場合はフォルダ名の後ろに連番が付与されて解凍されます。
作成日:2007/01/31
更新日:2011/01/31
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