Excel F2キーでセル編集する方法  eng

Windows の Excel ではセルを編集状態にするために F2 キーを利用します。Mac の Excel では Ctrl + U が同じ操作をするためのショートカットです。でもどうしても F2 キーを使いたい。そんな人のための方法を紹介します。Ctrl + U で満足できる人は良いのですが、Windows での操作に慣れきっている人や、両方の OS を使い分けたりする人にとっては統一されていることが望ましいですものね。

Windows は Mac より修飾キーが一つ少ないため、Windows 側を Mac に合わせるというのは難しい。従って、Mac 側を Windows に合わせることになります。(でも Windows 側を Mac に合わせたい人はこちら

以前はアドインを作ったりして使っていましたが、Spark や KeyRemap4MacBook などのグローバルホットキーツールを使えば簡単に実現できます。(そうしたツールを使いたくなくて Excel だけで解決したい方はこちら

※ KeyRemap4MacBook のバージョンによっては設定項目が無い場合があります。

(1)

Spark.app のインストールは割愛します。

Spark | Macの手書き説明書

(2)

Spark を起動し、ウィンドウ中央上の「All Applications's HotKeys」をクリックしてドロワーを表示します。

excell_f2_edit-0001

(3)

ドロワーを開いたら「+」ボタンで「Microsoft Excel」を追加します。

excell_f2_edit-0002

(4)

追加した「Microsoft Excel」を選択し歯車のアイコンメニューから「Text/Keyboard」を選択します。

excell_f2_edit-0003

(5)

ホットキーと、それに紐付くスクリプトを設定する「シート」が表示されます。

excell_f2_edit-0004

Shortcut 項目をクリックし、F2 を押します。

Name 項目には任意の名前を設定します。私は「F2 to Edit」としました。

Keystroke タブをクリックし、Record ボタンをクリックします。

(6)

Control + U を入力し、マウスで Stop ボタンをクリックします。

excell_f2_edit-0005

(7)

Create ボタンを押下すれば設定は完了です。

excell_f2_edit-0006

Windows 側に Ctrl + U 的な設定をする

のどか」というシェアウェアを使うと、モディファイアキーをも増やすことが出来ます。Windows には A キーの隣に「英数」キーがあります。これをモディファイアキーに置き換えて Ctrl + U のように使うことができます。

詳しい設定方法は「のどか」のマニュアルを見ていただくとして、dot.nodoka の設定例は以下のようになります。

# Excel だけ 英数 + U を F2 にする 
window forExcel /EXCEL\.EXE/ : Global 
mod mod0 += !英数 
key M0-U = F2

Mac のキーバインドに慣れてしまって Windows を使う際に困ってしまっている人(自分を含む)はお試し下さい。

Spark を使いたくない人

Spark のインストールをしたくない人も居るかもしれません。以前作ったアドインを置いておきます。

以下のアドインをダウンロードし、下記の場所にコピーしてください。

Excel アドイン [f2addin.xla]

/Applications/Microsoft Office X/Office/Add-Ins

ワークシートを開いている状態で「ツール」メニューの「アドイン...」を選択、開いたダイアログでアドイン一覧から「f2addin.xla」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックします。

対応する Excel

Excel for Mac V.x で作成・動作確認をしています。その以前では動くと思います。確認はしていませんが、2011 以降でも動くと思います。2008 では残念ながら動かないでしょう。

その他

このアドインは、一部、以下のコードを使用しています。
McGimpsey & Associates : MacOffice : Excel : Enter edit mode with F2

なぜこうなっているのか

なぜ Mac 版と Windows 版でこのショートカットキーが異なるのでしょうか。

おそらくは歴史的な経緯です。

もともと Excel は Mac 用のアプリでした。多くの方は Windows の方が先だと思っているでしょうが。

Mac 用 Excel では以前同じショートカットが Cmd + U でした。しかしながら Excel の機能が増えるのと同時にオフィスソフト全体の機能の統一性などの要因から Ctrl + U に追い出されたものと思われます。現在はアンダーライン(Underline)に割り当てられています。

Windows ではエクスプローラーなどで「確定済みの編集領域を編集モードに切り替える」操作等で F2 キーが使われています。Mac では F キーの多くはシステム通しで使われます。プラットフォーム全体の操作に統一感を持たせることの重要性は、かつて Mac で厳格に謳われていたことでもありますが、現在ではどちらのプラットフォームでも多くのユーザが実感していることでありましょう。大多数のユーザはクロスプラットフォームなど意識しないと思われますので、プラットフォーム内部での統一感により重きを置いたのは間違いではないと考えます。

幸い、両者の垣根をなくすためのさまざまなツールや方法が公開・開発されていますので、困ったときは検索してみましょう。

作成日:2011/01/15
更新日:2012/02/29

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